リザン株式会社ブログ

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経験が浅いデザイナーが学んだこと
~印刷知識~

2024/08/09

リザンに入社して、約3ヶ月が経ちました。
私(高橋)はリザンに入社する前まで、デザイナーとしての経験はあったものの、経験や年数が浅く、またインハウスでのデザインがメインでしたので、ある程度決まったデザインしか行ってきませんでした。
そんな私はリザンに入社して、グラッフィックや印刷のことを学ぶことが多く、知れば知るほど面白くなっていきます。
そんな中で、「なんだこれは?」と思ったことが、たくさんありますので、ご紹介させていただきます。
これから(グラッフィック)デザイナーになろうとしている方、経験が浅い方、その他にも、ベテランデザイナーの方々にも「こんなことがあったな」と共感していただけますと幸いです。

級と歯

私は今まで、フォントサイズを「pt」と「mm」でフォントを調整しており、リザンに入社して初めて「級」と「歯」という、単位があることを知りました。「級」は日本が独自に設定した文字サイズの単位です。1級は1mmの1/4(Quarter)であり「1級=0.25mm」と変換することができます。そのため、紙媒体での組版において、設計しやすいと言われています。では、良く使用される「pt」との違いはなんでしょうか。「pt」は欧米の活字に基づいて設定された文字サイズの単位です。文字だけでなく図形や線の大きさを表す際の単位としても使われています。「1ポイント=1/72インチ=0.3528mm」(DTPポイント)と変換することができます。日本ではJIS(日本産業規格)によって「1ポイント=0.3514mm」(JISポイント)と定められています。それぞれを「mm」に変換すると、約1.4倍のサイズの違いが生まれてしまいますね。紙媒体の細かな制作物などは「級」、webや割と大きめな紙媒体での制作物などは「pt」、と使い分けをするのも良いかもしれませんね。

CMYK印刷

印刷で使用される色の表現法C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)は知っていました。しかし、印刷工程でCMYKをどのようにして使用して、印刷物を制作していくかまでは知りませんでした。多くの印刷物は「版」を使用して印刷されていくそうです。CMYKで印刷(4色印刷)はC版・M版・Y版・K版の4つの版に分解して印刷していきます。これが2色印刷であれば、2版(特色の版やCMYKのいずれかの版など)を用意する必要があります。このCMYKはそれぞれ網点(dot)が集まったもので、色を表現するにはそれぞれの網点の密度を変更させて色を作っていきます。例えば「C=80% M=10% Y=40% K=0%」の色を作るとすると、下記のような版で色を作っていきます。

また、印刷工程や技術は他にもあり、まだまだ学ぶことは多くありそうです。

他にも、学んだことはたくさんありますが、長くなってしまいそうですので、一度こちらで区切らせていただきます。
次回は、「デザインの知識編」について記載させていただきます。(高橋)

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