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手捺染ってなに?

2023/09/14

染色の技法の1つで手捺染(てなっせん)と読みます。今回手ぬぐいを作成するにあたり調べてみると、様々な手法があることがわかりました。

手ぬぐいの染め方には大きく分けて3種類の染め方があります。1つ目は今回使用した手捺染、2つ目は昔からある注染(ちゅうせん)、3つ目はインクジェット。それぞれの染め方によって以下のような特長があります。

 

 

  1. 手捺染

スキージと呼ばれる大きなヘラのようなもので1つずつ職人が手作業で染色していきます。デザインの輪郭がはっきりと染まり易く、注染よりも細かなデザイン、また細かな色指定に適した染色方法です。

 

  1. 注染

型紙によって防染のりを印なつし、重ねた布に染料溶液を注ぎ、真空ポンプで染料溶液の浸透・通過を促して染色する方法です。デザインの輪郭が滲み易く、独特な染めムラが特徴的な仕上がりです。細かい線はつぶれてしまいますので、単色で大きな柄などに向いています。

 

  1. インクジェット

様々なデザインを綿生地に染めるために開発した染色技法です。染料は、本染めに使用する反応染料を使用します。捺染や注染よりも細かなデザインに適した染色方法ですが、裏通りはほとんどありません。写真などの再現にも優れています。

 

ざっくり言うと、今回使用した手捺染は、注染より細かな再現性があり、多色刷りにも適している染色方法ということになります。ただ、注染の色むらやにじみも味があって良いですよね。手ぬぐいの世界、なかなか奥が深いです。(ヒノ)

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