2025/08/28
夏の帰省を兼ねて大阪・関西万博に足を運び、会場を見てきました。パビリオンの建築やイベント演出、空間全体のデザインから、来場者への視覚的な訴求が緻密に設計されていて非常に見応えがありました。子どもから大人まで楽しめる体験の中でも、特に印象に残ったものをいくつかご紹介しようと思います。
公式キャラクター「ミャクミャク」に出迎えられる高揚感
ゲートをくぐるとまず目に飛び込んでくるのが、万博の“顔”ともいえるキャラクター「ミャクミャク」。その抽象的で柔らかなフォルム、赤と青のコントラスト、視線を引きつける「目」は、ロゴやアイコンと同じく即時性の高い記号としてどこか不思議で親しみやすく、記憶に残るキャラクターで愛着が湧きます。会場のあらゆる導線にこのビジュアルが配され、ブランドとしての統一感と遊び心が共存していました。
大屋根リング ー 空間を包み込む構造と伝統技術の融合
万博会場のシンボルとなる大屋根リングは、直径約615メートルというスケール感と、美しい木組みに圧倒されました。日本古来の建築技法の貫(ぬき)接合と現代の工法を加えて組み上げられた構造体らしく、近未来の万博と伝統の融合そのもの。自然光が差し込むことで生まれる陰影や風の流れが心地よく、建築で空間を演出するという意味でも非常に迫力のある存在でした。1周すると2,025mなんだとか。
各国パビリオンの建築と世界観の表現力
各国のパビリオンは、建物の形状や色使いだけでなく、外壁の模様、ロゴ、サイン表示まで、トータルでその国の文化を伝える演出が施されていて、ひとつひとつがその国の名刺のような役割を果たしていました。私はパビリオンの予約は全滅で当日見れるものを少しみた程度ですが外観を見て歩くだけでも面白かったです。
ストリートアートに出会う楽しさと都市空間の彩り
会場のあちこちには、壁や階段、通路などを活用したストリートアートが展開されていました。中でもミャクミャクをモチーフにしたグラフィティやイラストは、写真スポットとしても人気。アートがあることで、ただの移動空間が「体験の一部」になっている印象でした。グラフィックデザインの社会的役割を再認識する場でもあるなと思いました。
日本のキャラクター文化とのコラボで親しみやすさ倍増
ミャクミャク以外にも、各所で有名な日本のキャラクターとコラボした展示やイベントが展開されていました。キティやポケモンといった世界的にも認知度の高いキャラクターが登場し、子どもたちはもちろん、国内外の来場者にとって親しみと驚きを与える“文化的グラフィック資産”だなとあらためて感じました。私は見れませんでしたが日本館でも限りある化石資源への過度な依存や食料不足など、様々な課題を解決し得る存在として「藻類(そうるい)」を紹介しているそうですがその藻類とハローキティがコラボして展示されているなど日本の万博だなと感じました。
スタンプラリーが生む自然な回遊性と楽しさ
会場全体を回遊させる仕掛けとして、多くの来場者が楽しんでいたのがスタンプラリー。各所に設置されたスタンプ台には、それぞれ異なるデザインのスタンプが用意されており、台紙もビジュアル的に凝ったつくり。子どもだけでなく大人も夢中になる要素があり、気づけば自然と広い会場を歩き回っていました。収集する楽しさと共に、訪問体験に「達成感」と「記憶」を残す演出が印象的でした。私の子供も夢中で走り回って集めていました。
夜空を彩るドローンショー ー 未来を感じる光の演出
夜になると上演されるドローンショーは、最新技術の結晶ともいえる演出。2,500機ものドローンが空に浮かび、光のドットで描かれる文字やビジュアルがダイナミックで、色の変化や形状の遷移が緻密に設計され次々と描がかれていました。観客の位置から見える角度やテンポ、色の変化など、細部まで計算されたビジュアル設計で没入感があり感動しました。未来型のエンタメの可能性を感じるショーで子供も釘付けでした。
体験すべてがデザインされた“万博というメディア”
展示やイベントの集合体ではなく、建築、キャラクター、アート、テクノロジーのすべてが視覚的・感情的に結びついていて、訪れた人の記憶に深く残る空間だなと感じました。未来を見せる場でありながら、随所に人間味や文化の温もりがあり、“らしさ”を持った体験ができる場が万博なんだなと感じました。
1日の予定でしたが回りきれず、翌日も行ってきました。それでも全てを回り切ることはできませんでした。。。子連れで行くのは大変でしたが子供も普段、目にすることのないものにたくさん触れて刺激をもらっていたように思います。(オオダマ)
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