2023/10/06
以前、Adobe Photoshopデスクトップ版(Beta)搭載の「生成塗りつぶし」機能を試して記事をアップしましたが、ついに最新版「Photoshop 2024(v25.0)」から正式リリースされました。また、「生成塗りつぶし」機能に使われている生成AI「Adobe Firefly」が商用利用に完全対応され、業務に取り入れることもできるようになりました。
商用利用以外にも、日本語のプロンプト入力に対応したのは嬉しいポイントですね。試しにこちらのパウンドケーキの写真の一部を日本語プロンプトで加工してみました。
Beta版同様、生成したい範囲を選択→プロンプトを入力→生成ボタンをポチッ!を繰り返していきます。入力したプロンプトがそのままレイヤー名になるので、日本語だとどの部分の生成レイヤーなのか判別しやすくていいですね。
こうして出来上がったのがこちら。
日本のイメージが強い「桜」、「輪切り」のような形状についての指示、和製英語である「ココア」(飲み物としてのココアは英語では「hot chocolate (ホットチョコレート)」と呼ばれています)をバッチリ生成してくれました。ココアに謎の泡立ちがありますが、この程度なら既存のツールで簡単に消せるので問題無いですね。前職で飲食物の撮影用カンプをひたすら作っていた時期があったのですが、あの頃この機能があったら作業時間が半減していたんじゃないかな……と遠い目で思いを馳せるほど便利です。
ただ、日本食のような海外でマイナーなものの日本語での一発生成はまだまだ苦手なようです。「きつねうどん」で出てきたのがこちらです。
麺が蕎麦っぽいし、ネギじゃなくてキャベツの千切りがのってるし、きつねどこいった!?
AIの学習元である「Adobe Stock」で検索するとちゃんと出てくるので不思議ですね。
とはいえ日本語入力対応でだいぶ使いやすくなったので、精度に関しては今後のアップデートに期待ですね。
(川原)
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