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Photoshopの新機能「生成塗りつぶし」を試してみました

2023/06/20

Adobe Photoshopデスクトップ版(Beta)に搭載された新しい機能「生成塗りつぶし(旧ジェネレーティブ塗りつぶし)」が話題になっています。
「生成塗りつぶし」とは、AI「Adobe Firefly」を用いてオブジェクトの生成や削除が簡単にできる機能です。
と言われても一体どういうこと?と思う方がほとんどだと思いますので、弊社サイトに掲載されている私の写真の存在しない部分をAIに拡張してもらいましょう。

少しずつ進めるとうまくいきやすいので、まずは天地を選択して「生成塗りつぶし」をクリック。

30秒も経たないうちに背景と胸から下が生成され、3通りのバリエーションが提示されました。これはすごい。

二つ目の画像を選び、
残りの部分を先ほどと同じように塗りつぶすと……

完成!違和感ほぼ無しです。

この少しずつ塗りつぶして拡張していく方法で2枚の写真をつなげることもできます。
再び弊社プロフィール写真から2枚チョイスして同じように進めていくと……

完成!背景など細部に少し違和感がありますが、数クリックだけでここまで仕上げてくれるのは素晴らしいですね。

背景を一変させることもできるそうなので、去年のおつかれさまランチ会の写真で試してみます。
(日枝神社の敷地にある山の茶屋さんでのランチ会でした。うなぎがとっても美味しかったです。)

歴史ある一軒家の背景を赤坂にやたら多い韓国料理店に変えてみましょう。
人物以外の部分をざっくり選択して、テキストプロンプト(ユーザーがAIに対して入力する指示のこと。「呪文」と呼ばれることもあります。現段階では英語のみの対応。)を入力できるボックスに「Korean restaurant」と書き込んで、

生成ボタンをクリックすると……

存在しない冷麺ランチ会の記憶、爆誕!さすがに破綻している部分が多いですが、色調や奥行きなどパッと見のそれっぽさは充分満たしているように感じます。今後のアップデートに期待しましょう。

ここで紹介したのはほんの一例です。SNS等で「Generative Fill」と検索してみると様々なアイデアが公開されています。進化していくAIを活用して新しい仕事に繋げられるようにしてきたいですね。

また、現在のBeta版で生成されたものを商用利用することはできませんが、商用利用OK&権利クリアを保証する「Firefly エンタープライズ版」が2023年下半期の提供開始されるそうです。
しかも、Fireflyで生成されたコンテンツで訴訟を起こされた場合にはAdobeが法的に補償してくれるとのこと。
訴訟リスクを恐れずに使えるのはありがたいですね。中小企業でも使いやすい料金設定になるのか気になるところですが……。

(川原)

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